初プロジェクトでは驚きの連続
こんばんは、今日も1日頑張りました。
仕事ができる喜びを忘れずに過ごせました。
さて、今日は初プロジェクトでの出来事をいくつかピックアップしたいと思います。
IT業界の大プロジェクトというのは、大きな流れがあります。
前回のブログで挙げたように、建設業界の多重請負階層が構築されるのです。
大手SIが仕事を取ってくる。
上流の部分を選んで、後工程を外に出します。
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息のかかった中規模SIに声が掛かり、体制を整えます。
設計以降の工程の面倒をみます。
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ソフトハウスが開発を行います。
導入までの長い期間、人を出して巻き取ります。
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自分達では賄えない労働力を集めます。
中小零細企業の出番です。
と、下に移るたびに中間マージンが取られます。一番最初に受注した金額の内、最下層の人間に渡るのは1/4以下なんてこともザラです。
現在は商流規制が機能していますが、私が新人の頃は6次請けという方がいました。
残業代ゼロ、昇給なし、ずっと固定給だと嘆いてました。
これ、一次受注から数えているので、発注側から見たら足す2で、8次請けです。
そうです、この負のスパイラルにまず驚きました。
指揮命令系統が上から下に一直線なので、下は絶対逆らえない。汚れ仕事はどんどん下に落ちて来る。仕事は溜まる一方です。
下に行けば行くほど予算は無いので、増員出来ません。
やるしかないんです。
誰も助けてくれないんです。
幸福なことに、私は今はいい時代です。
労働者は守られる。
ただ、結果を求められるダウンタイムが圧倒的に早くなってますが。
もうひとつ、本当にビックリしたのは、出来ませんと営業が言わないことでした。
所属していた会社の営業ではなく、そのひとつ上の方だったので、決定権はありません。
やると言ったら、もう覆りません。出来るまで帰れないんです。
どう考えても人は足りない、皆掛け持ち、専任者は用意出来ない状況で「出来ます、やります、やらせてください」と聞いた時、正直噴きました。
案の定、大炎上し、デスマーチ。
あの一言で、皆が不幸になる。
恐ろしいところに来てしまった、早く抜け出さねば、と思いながらやってたのが懐かしいです。
今日はこの辺で。
明日は違った趣向で、楽しかった事を綴ります。