ITはコストセンター?
ちょっと直しただけなのに、数百万かかるなんて馬鹿げている。
なんでこんなにかかるんだ?
全く、ウチの会社のIT部門はコストセンターだ。
こんな会話がされている会社は危険です。
ITはコストセンターではなく、新企画挑戦や新領域の開拓目的で使われるべきだからです。
とはいえ、現状の業務を遂行するためには現行システムのお守りが必要である。
そのお守りとは、システム保守費用だったり、監視費用でしょう。
システムの改善に関しては、改善費用を割り当てて対応するのが通例です。
出来上がったシステムを改善することが非常に難しいことが認識されていない、これがITは高い、コストセンターだと揶揄される原因でしょう。
ユーザー部と共に企画から構想フェーズ、設計まで時間を取ってシステム構築をすることは大変難しい。そもそもそのような体力がないことが現実だ。
ユーザーは日常業務の合間に新システムの企画・構想を兼務するのが一般的でしょう。
もちろん、企画部がメインでプロジェクト推進し、システム部との垣根がなければ1番良いと思います。
しかし組織が大きければ大きいほどそう上手くいくものではなく、各部署の思惑だったり、意向の帳尻合わせを汲む必要があります。そう、コミュニケーションを円滑に交通整理するパワーヒューマンが必要になるのです。
こういった、プロジェクトの推進や各部署との調整は専ら外部コンサルに発注するのが世の流れです。
内部の人間では言いずらいこと、外部の人間だから思い切りできる(経営者の意志を汲み取った舵取りを期待される)のです。
需要は右肩上がりで、単金もどんどん上がっている状況です。
なぜか?
それは激務で、誰もやりたがらないからです。
人ととの調整は大変です。
それぞれ立場があり、ミッションがあります。
ベクトルも違う人たちを同じ方向に連れてゆくのは至難の業です。
ITはコストセンター。
そうかもしれませんが、皆が協力し良いものを作って自分たちの会社の競争力・市場価値を上げよう!と一眼になってITを「使う」会社しか今後は生き残れないです。
ITは進化が早いですし、最新技術はすぐに陳腐化します。
ですか、基本は変わりません。
ITで業務効率向上→付加価値の向上→プラットフォーム間の相乗効果→データ利用の高効率(簡単に言うとビッグデータから個人レベルでの統計情報抽出)
ITは使うものであって、作るものではないのです。上手く利用して、ビジネスに結びつける。いかに早くこれをやるか。
なかなかうまくはいかないんですけどね。
それでは、今日はこの辺で。